| 眠り姫 |
[眠り姫]もまた、最もよく知られている"おとぎばなし"の一つである。しかし、知られている割には誤解をされていることが多いように思う。
この物語を、「眠って運命の王子様を待っているだけの弱々しいお姫様」と「苦難を乗り越えて姫を手に入れた英雄的な王子様」しか登場しない、可愛らしくもロマンチックなものだと思うのは間違いだ。類話を並べていけば、「眠りについている勇ましい女戦士」や「何の苦労もなしにお姫様を手に入れた王子様」、果ては「眠っているお姫様に性的悪戯をして、妊娠させてトンズラする王子様」「眠ったまま出産するお姫様」までもが現れてしまうのだから。
また、成年の通過儀礼と、巫女と神の神婚のニュアンスも色濃い。
最も知られているタイプ。茨の垣の奥の城で、死の代わりの永い眠りについた姫は運命の王子を待つ。前半は【運命説話】型。
老いた父のために命の水を求め魔法の城へ入った王子は、眠っている勇ましい戦乙女に性的悪戯をする。
本来、北欧の断片的な伝承をつなぎ合わせたもので、ドイツで抒情詩となり、ワーグナーの歌劇としても有名になった。身内同士が殺しあう無残な年代記で、中に眠り姫のエピソードが出てくる。
父神の罰により炎の垣の奥で眠りについた戦乙女は、運命付けられた英雄に目覚めさせられ、愛を誓うが……。悲劇。
恐らくは、[命の水]の民話群の原型であろうと思われる。
この話群も実は[眠り姫]の系統に分類することが出来るのは明白だろう。
運命の予言や父の与えた試練、別離と忘却の要素はないが、「王子の侵入」「娘の死と再生」「結婚」「妬む女の死」はある。
他の眠り姫はベッドや椅子で眠り、いかにも"仮死"の様相だが、【白雪姫】の場合は美しいとはいえ棺の中で眠り、"死"の色合いが濃い。
以上のもの以外で、「魔法の眠り(死)からの再生と結婚」を語っている民話群を簡単に紹介する。
眠り姫に関する雑学あるいは考察?
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