| 死者の歌 |
マザーグースの詩に入っていることでも有名な継子譚だ。
継母に殺された継子の魂が鳥となって現れ、継母の罪を告発する。世界中に分布している話だが、恐ろしいことに、西洋に伝わる話では継母は殺した継子を料理して、何も知らぬ夫に食べさせてしまう。
死者の魂は鳥となる。鳥の姿の亡霊は天空をさまよいながら己の運命を嘆き、殺害者の罪を告発する。
[その後のシンデレラ〜白い花嫁・黒い花嫁型]【蛇婿】【三つの愛のオレンジ】も参照。日本の民話では【瓜子姫】にもこのモチーフが入っている。
死者の死骸から植物が生え、それが嘆きの声をあげる。ギリシア神話のミダス王の物語、「王様の耳はロバの耳」もこの範疇。
なお、日本では「継子と鳥」はどちらかといえば東日本に多く、「継子と笛」は西日本を中心に分布し、中国地方にはその中間と言える「死体を埋めたところに竹が生え、そこに鳥が来て歌う」という話がかなりあるそうだ。
「継子と鳥」と「継子と笛」はほぼ同一の内容の話なのだが、「鳥」に比べると「笛」は殺された子供が生き返ることが多い。再生を表す生命の木の姿に再生しているからか。
これは継子譚ではない。むしろ「花咲爺」や「鳥呑爺」等に似ている。(ひょんなことから不思議な能力・アイテムを手に入れた男が殿様にそれを見せて褒美をもらう。隣の爺あるいは兄が真似して失敗し、罰される)
最後に、全ては殺された者の復讐だったとわかるのが怖い。
野ざらしの髑髏が歌う。見ると、目に植物の枝が刺さっている。それを取り除いてやると、後に幸運に恵まれる。
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