| 浦島太郎 |
尋常小学校の教科書に掲載されてメジャーになり、いまやポピュラーな昔話として定着した「浦島太郎」。「昔々浦島が…」の歌を口ずさむ人も多いだろう。
ここでは、大まかに「異界訪問(異様な時間の経過)」と「神婚(異類婚姻譚)」の二つが「浦島」を構成する要素であると捉え、類似の物語と感想を書いてみる。
男が異類の妻を得て異界で暮らすが、やがて望郷の念に耐えかねて妻と別れ、現世に帰る。しかし現世では膨大な時間が過ぎ去っており、男の帰る場所はなくなっていた……。
「超時間の経過」のみで、その他の要素が無いか、希薄。
ふとしたことで異界に入り込んだ人物が、ほんのちょっと留守したつもりで現世に帰るが、既に莫大な年月が過ぎ去っていた……、という怪異または悲劇を語るもの。
これには特に「型」といえるようなものはない。ギリシア神話のヘラクレスとヘスペリデスや、ケルトの湖に住む妖精女神たちのように、女神が男(英雄)を異界に連れ去り夫とする、古い神話のモチーフである。
女神は、婚姻の印として生命の果実を男に渡す。「異界に連れ去られる=現世での死」であり、たいていは男が現世に戻ることはない。
[浦島太郎]とは違う話だが、しばしば結合し、交差している。
水界の姫を娶った男が、姫と現世で一緒に暮らして富を得、苦難を乗り越えてより幸せになったり、あるいは姫に逃げられて元の境遇に戻ってしまうという話。
[浦島太郎]が、異界を讃える”常世型”の話だとすれば、[竜宮女房]は、異界から持ち帰った宝や連れ帰った妻によって現世で幸せになることを目指す、”現世型”の話である。
「超時間の経過」は無いか、あっても矮小化されている。(「三年もどこへいっていたんだ」、などと言われる程度。)
浦島太郎に関する雑学あるいは考察?
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